第419章

本来なら怒鳴り散らしてやるところだったが、お婆さんの姿を目にした瞬間、喉元まで出かかった罵声は音もなく飲み込まれた。

「母さん、目が覚めたのですか」

霧島明遠の顔には驚愕の色が浮かんでいた。彼は無意識のうちに振り返り、傍らに控える側近に視線を走らせる。お婆さんは危篤状態で、もう助かる見込みはないと言っていなかったか? なぜ意識を取り戻した? だとすれば……。

彼の視線は、急速に陰鬱さを帯びて前田南へと向けられた。

『上等だ、お婆さん……わざわざ実の孫娘を呼び戻したんだ、その孫娘が三日と生きられないようにしてやる』

内心ではどす黒い殺意を渦巻かせながらも、表情だけはパッと明るく取り繕...

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